アレルギー外来
アレルギー外来

アトピー性皮膚炎、食物アレルギー、気管支ぜんそく、アレルギー性鼻炎など、おこさまによくみられるアレルギー症状に幅広く対応します。成長に合わせた治療方針を一緒に考えます。
当院では少量の血液で花粉、ダニ、ハウスダスト、食物アレルギーなど45項目のアレルギー検査が可能ですので、お気軽にご相談ください。
小児期に発症するアレルギーは、赤ちゃんの乳児湿疹にはじまりアトピー性皮膚炎、離乳食を開始するころからは食物アレルギーがみられるようになります。生後6ヶ月ころではゼイゼイ・ヒューヒューを反復する喘鳴(ぜいめい)や、2歳前後の幼児期には気管支喘息が出現することもあります。小学校入学のころからは、アレルギー性鼻炎やアレルギー性結膜炎など、アレルギーを起こしやすい体質(アトピー素因)を持ったお子様に、これらのアレルギーが次々と連鎖して現れる現象をアレルギー・マーチと呼びますが、この場合、一連の流れとしての診療が大切になります。
食物アレルギーは、特定の食物を摂取することによって、皮膚のかゆみやじんましん、咳やゼーゼー、腹痛、嘔吐などの症状を引き起こします。日常の食生活に直接関わる疾患で、軽度のものからアナフィラキシー(重篤な症状が急激に出現する反応)という生命に関わる危険な状態になることもあります。そのため食事制限や学校・保育園生活での注意点など、ご家族の不安に寄り添いながら、無理のない食生活をサポートします。
食物アレルギーの治療は、最小限の食物除去を行い、安全を確保しながら必要な栄養を摂取していくことが基本となります。また食物除去でなく、安全な量を少しずつ食べながら除去を解除していく経口免疫療法の研究も進められています。アナフィラキシーを起こす可能性がある場合には、アドレナリン自己注射(エピペン)を処方し、アナフィラキシー対策を家庭、学校、園を含めて考えていきます。
食物アレルギーの治療ではスキンケアはとても重要です。バリア機能が良好な皮膚の状態を保つために、正しい軟膏の塗り方や皮膚の洗い方などをお伝えさせていただきます。
アトピー性皮膚炎は、かゆみの強い湿疹を主症状として、良くなったり悪くなったりを慢性的に繰り返す皮膚の炎症疾患です。乳児では頬を中心とした顔や頭がカサカサして赤くなり、幼児では目や耳の周り、首、ひざやひじの内側など特徴的な部位に皮疹が現れます。生後4ヶ月から2歳までに発症して小学校卒業ぐらいまでに治ることが多いですが、小学校入学後や大人になってから発症することもあります。
まず原因を除去し、スキンケアで皮膚のバリア機能を整え、外用ステロイド薬により皮膚の炎症を抑えることで、皮膚のバリア機能が高まり、外部からの刺激に強い皮膚になっていきます。
原因の除去ができれば劇的に症状が改善することもあります。意外と気づいていないものが原因であることもあり、中にはすぐに特定できないことも稀にありますが、あきらめず、一緒に探していきましょう。
スキンケアは非常に大切な治療になります。皮膚を清潔に保つとともに皮膚の乾燥を防ぐことによって、皮膚を健康な状態に保ちます。
治療薬の中心は塗り薬となります。ガイドラインに準じてステロイド軟膏や免疫抑制外用薬(タクロリムス軟膏、デルゴシチニブ軟膏、PDE4阻害剤)を使用します。症状に合わせてかゆみを抑える抗ヒスタミン薬を併用します。
プロアクティブ療法:まずは炎症を抑えるためにステロイド軟膏などの抗炎症外用薬を1日2回塗る治療で速やかに炎症を軽減させます。肌の湿疹や赤みが改善しますが、皮膚の内部では実はまだ炎症がくすぶっている状態であることから、肌がつるつるになった後、保湿は継続しながら軟膏の塗布回数や頻度に関しては段階的に減らしていき、炎症をコントロールしながら再燃を防ぎ、長期間にわたって湿疹や赤みがない状態を維持していきます。
これらの治療を継続しても十分な効果が得られない中等度以上のお子様に対しては注射薬(デュピクセント)も対応しておりますので気軽にご相談ください。
気管支喘息は、空気の通り道である気管がアレルギー性にただれて過敏になり、発作的にゼーゼー・ヒューヒューといった喘鳴(ぜんめい)や呼吸困難、夜間の咳などが起こります。この状態を喘息発作といい、明け方や天候の変化、風邪をひいたときなどに出やすくなります。
喘息をきちんと治すためには、早い時期に正しい診断に基づいた治療を始めることが大切です。
症状にあわせて重症度を判定し、適切な治療ステップを行います。治療としては発作予防を目的とし吸入療法や内服、生活環境の工夫についてもわかりやすくご説明させていただきます。
アレルギー性鼻炎・結膜炎は、喘息やアトピー性皮膚炎などに合併することの多い疾患です。主な原因は、ダニ、ハウスダスト、花粉(スギ、ヒノキ、カモガヤ、ブタクサ、ハンノキなど)、ペット類(ネコやイヌの抜け毛やフケ)などです。
治療は、薬物療法とアレルゲンを除去・回避するセルフケアが大切です。
治療薬には抗ヒスタミン薬(抗アレルギー薬)やロイコトリエン受容体拮抗薬など鼻汁、鼻閉、目のかゆみを抑えてくれるものがあり、子供から大人まで服用することができます。
舌下免疫療法も5歳以上でしたら対応可能ですのでご相談ください。
※舌下免疫療法:アレルギー症状を引き起こす原因となるアレルゲンを少しずつ体内に採り入れながら徐々にアレルギー反応を弱めていく治療です。治療期間は3-5年と長期間の服用が必要で、スギ花粉、ダニアレルギーを根本から治療することができます。
じんましんは皮膚の一部が突然くっきりと赤く盛り上がり(膨疹)、しばらくすると跡形もなくかゆみと皮疹が消えるという特徴があります。たいていかゆみを伴いますが、チクチクとした感じや焼けるような感じになることもあります。発症して6週間以内を「急性じんましん」、それ以上経過した場合を「慢性じんましん」と呼びます。
じんましんの治療は、まず原因や悪化因子を探して、それらを取り除く、または避けるようにすることです。アレルギーが原因であれば、原因アレルゲンや刺激を回避します。薬物治療は、抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬などの飲み薬や塗り薬が中心となります。