子供の心臓健診
子供の心臓健診

お子様の心臓や血管など何らかの循環器疾患に対して診療する外来です。乳児健診や学校健診などで心雑音や心電図異常・不整脈など、動悸や息切れなどの症状を認める場合は気軽にご相談ください。新生児、乳幼児、児童から中高生までを対象にしています。
心疾患の診断や学校健診の精密検査、川崎病罹患後の経過観察などを行っています。当院の心臓外来の検査は、心電図検査、心臓超音波検査、ホルター心電図検査が可能です。診察で手術やカテーテル治療などが必要になった場合は、近隣の医療機関をご紹介いたします。少しでも気になることがあればなんでもご相談ください。
心雑音とは、心臓の本来の音以外に聞こえる音です。子供の心臓病は心雑音で見つかることが良くあります。心雑音があっても病気のないお子様もおられます。心雑音は機能性心雑音(無害性心雑音)と病的心雑音の大きく分けて2種類が挙げられます。病的心雑音は、心臓に何らかの異常があるために生じる雑音のため、さらに詳細な検査を行い、心室中隔欠損や肺動脈狭窄、心房中隔欠損、動脈管開存などの病気を確定していきます。
学校心臓検診や乳幼児健診などで心雑音を指摘された場合はお早めにご相談ください。
不整脈は病名ではなく病態の総称で、心臓の電気的興奮のリズムが異常になった状態のことをいいます。大きく分けて、脈がとぶように感じる期外収縮、脈が速くなる頻脈、脈が遅くなる徐脈の3つがあります。症状がでた場合は、ふらつきや失神などの原因となり、種類によっては命にかかわる危険性もありますので早めにご相談ください。
不整脈は健康成人では一般的ですが、子供では日常の生活のなかで症状があることは少なく、学校での心臓検診ではじめて不整脈を指摘されるお子様もいます
お子様の胸痛の原因は、胸壁の痛みが50〜80%、呼吸器が10〜20%、心因性が10%、心臓、ケガ、消化器が5%程度で、心疾患が胸痛の原因になることは5%未満とされています。そのため胸痛症状は心臓だけでなくそれ以外の検査も必要になることがあります。
いつ、どのような時に症状がみられるのか、痛みそのものは目で見ることができないため、お子様からと付き添いの方からのお話がとても大切です。「どのような痛みでいつから始まったのか?繰り返す症状か?どのようなときに起きてどれくらい続くか?ほかに痛いところや症状はあるか?ぶつける、転ぶといったことはなかったか?」といったことを伺いますので、思い当たることがあれば些細なことでもお話ください。
川崎病とは全身の血管に炎症が起こる病気で、1.発熱、2.目の充血、3.手足が硬く浮腫む・手足が赤くはれる、4.唇や舌の発赤(いちご舌)、5.発疹(BCG接種部位の発赤)、6.首のリンパ節腫脹を主要症状とする原因不明の疾患です。川崎病と診断後は治療のため入院が必要となりますが、重篤な合併症として冠動脈に炎症がおきることで冠動脈拡張や瘤を形成する場合があります。そのため川崎病罹患後は定期的に心臓超音波で冠動脈の状態を確認する必要があります。当院では冠動脈の定期的な状態の確認もしておりますのでいつでもご相談ください。
後遺症として冠動脈瘤が残存した場合は冠動脈内の血栓形成予防として長期的な内服薬の使用や、心臓の状態によっては運動制限などが必要となる場合があるため専門病院との連携をとりながら診療を行うことも可能です
先天性心疾患とは生まれつき心臓や血管の構造に異常がある病気の総称で、約100人に1人の赤ちゃんが持っているといわれています。原因は、心臓の壁の穴、弁や血管の狭窄、その他形態に異常のある場合などがあります。症状はさまざまで自然に治る軽症なものから、手術が必要な重症な場合もありお子様の症状にあった治療が必要となります。
生まれてすぐに分かるケースもありますが、何らかの兆候がきっかけとなって心臓の異常が見つかることもありますので、体重が増えない、ミルクの飲みが悪い、泣き方が弱い、疲れやすい、呼吸困難やチアノーゼなどがあればご相談ください。
場合によっては早くに治療しなければならないこともありますので気軽にご相談ください。
心筋症は、心臓の筋肉に生じる病気であり、呼吸が苦しくなったり、皮膚がむくんできたり、疲れやすくなったりします。心筋が肥大する肥大型心筋症、心室筋が薄くなる拡張型心筋症、心臓の拡張が障害される拘束型心筋症などがここに含まれます。特に拡張型心筋症は1歳未満のお子様に発症するケースも多いと言われています。心筋症の一部は、遺伝子異常やウイルス感染、免疫反応など原因が明らかになっている疾患群もありますが、多くは依然として原因不明のままです。かつては、不治の病という印象もあった「心筋症」ですが、薬物療法やペースメーカなどの治療法の進歩があり、早期に診断して有効な治療を行うことによって、将来の悪化を防ぐことが出来ます。